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子どもの予防接種

お子さんが受けるべき予防接種を赤ちゃんから中学生まで順に記載しました。

その他

B型肝炎ワクチン(ビームゲン、ヘプタバックス)

B型肝炎ワクチンは、諸外国では生後24時間以内の赤ちゃんに初回接種が行われています。
B型肝炎ウイルスに感染すると、将来、肝炎や肝硬変・肝がんになる可能性があります。B型肝炎ウイルスは、血液以外にも唾液や涙などの体液で感染するため、幼稚園や保育園などでうつる可能性があります。

その他、家族がB型肝炎キャリアで、子どもへ口移したことなどにより感染したものも含まれると考えられますが、多くは感染経路が不明です。

WHO(世界保健機関)は、1992年から、「All infant should receive their first dose of hepatitis B vaccine as soon as possible after birth, preferably within 24 hours.」(全ての乳児は、出生後できるだけ早く、できれば24時間以内に、B型肝炎ワクチンの1回目を受けるべき)としています。

2014年には193加盟国のうち180ヶ国で国の予防接種のスケジュールにB型肝炎ワクチンが組み込まれ、わが国も2016年から定期接種となりました。わが国では、標準的な接種期間として、生後2ヶ月からとなっていますが、「感染のリスクの高い場合には出生直後の接種も考慮する。」となっています。

http://www.know-vpd.jp/hbv/index.htm
http://www.who.int/wer/2009/wer8440.pdf


また近年、わが国では性交渉による感染が増加しています。性交渉で感染するB型肝炎ウイルスは治療に抵抗を示すタイプのものが多く、予防が重要です。日本小児科学会は、1歳以上でB型肝炎ワクチン未接種の子どもに対してもB型肝炎ワクチンの接種を勧めています。

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf

 

ロタワクチン(ロタテック、ロタリックス)

ロタウイルスは乳幼児の急性重症胃腸炎の主な原因です。今のところ対処療法が唯一の治療法で、抗ウィルス薬はありません。ロタワクチンは、点滴や入院が必要になるほどの胃腸炎重症例を約9割減らすだけでなく、脳炎などの重い合併症も防ぎます。

ロタワクチンには、「ロタテック」と「ロタリックス」があり、接種回数などが異なります。(ロタテック3回、ロタリックス2回)初回は遅くとも生後14週6日までに接種を開始し、ロタテックは生後32週まで、ロタリックスは生後24週までに接種を完了させる必要があります。通常、初回は生後2ヶ月から接種します。

接種にあたっては、接種直前(30分以内)の授乳を控えてください。

ヒブワクチン(アクトヒブ)
小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー13)

細菌性髄膜炎の起因菌として、最も多いのがHib (ヘモフィリスインフルエンザ菌B型)で、その次に多いのが肺炎球菌です。Hibによる髄膜炎は非常に重症化しやすく、抗菌薬を使っても間に合わないことが多いことから、2~5%の患児が死亡し、20~30%の患児に後遺症が残ります。

一方、肺炎球菌による髄膜炎も、3人に1人が死亡するか神経麻痺や知能障害などの重い障害が残ります。両ワクチンを接種すれば、これらの細菌性髄膜炎を99%防ぐことができます。

両ワクチンとも生後2ヶ月から接種できます。細菌性髄膜炎の患者さんの約半数は0歳児ですので、生後2ヶ月の誕生日を迎えたら、なるべく早く接種しましょう。

DPT-IPV(ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ四種混合ワクチン)

DPT-IPV(四種混合ワクチン)は、ジフテリア(D)、百日咳(P)、破傷風(T)を予防するためワクチンに不活化ポリオワクチン(IPV)を加えたものです。これら4つの感染症予防はいずれも重要ですが、中でも赤ちゃんにとって百日咳の予防が重要です。わが国では近年、夏に百日咳が大流行します。

大人が百日咳にかかると風邪のような症状ではじまり、咳はつらいですが、命に関わるようなことはありません。一方、新生児や乳児が百日咳にかかると命に関わります。大人の間で流行するということは、新生児の感染リスクが上昇します。生後3ヶ月になったらできるだけ早く接種しましょう。

 

BCGワクチン

杉並区のBCGは、平成27年3月末まで集団接種(保健センターで接種)でしたが、4月から個別接種(医療機関で接種)になりました。

BCGやおすすめの接種時期については、以下のURLをご覧ください。
http://www.know-vpd.jp/children/va_bcg.htm

 

MR(麻疹・風疹二種混合)ワクチン

1歳の誕生日が来たらMRワクチン(第1期)を打ちましょう。麻疹(はしか)は、感染力がとても強く、重い症状を引き起こす怖い感染症です。

生涯のうち2回麻疹と風疹のワクチン接種を受ければ、麻疹や風疹に罹ることは極めて稀です。2回目は幼稚園の年長時(第2期)に行います。

成人(特に乳幼児と同居されている方)で麻疹や風疹のワクチン接種を過去に1回しか受けてない方もしくは1度も受けていない方は、ご自身とご家族・ご友人を守るためになるべく早く2回受けましょう。


http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/index.html
http://idsc.nih.go.jp/disease/rubella/041119QA.html

成人の風疹の抗体検査と予防接種

 

水痘(水ぼうそう)ワクチン

水痘は軽症と思われがちですが、年間で重症化して入院する人が約4000人、死亡する人が約20人います。予防接種を2回受けることで、水痘に罹らない、もしくは重症な水痘に罹らないで済みます。

平成26年10月から水痘の予防接種が定期化されました。これまでに水痘に罹ったことがなく、水痘ワクチンの接種を一度も受けていない、もしくは1回しか受けていない方に対して日本小児科学会は、2回接種を推奨しています。

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf

 

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)ワクチン

流行性耳下腺炎は、子どものうちに罹るのが当然と思っていませんか。これは、ワクチンで予防する病気です。流行性耳下腺炎は、髄膜炎、膵炎や難聴になることがあり、決して軽い病気ではありません。

流行性耳下腺炎は、幼稚園や保育園で流行することがあります。なぜなら、わが国ではこれらのワクチンを任意接種(自費)としているため、それらの接種率は3割前後と低く、ワクチンによる疾病コントロールの影響は全くみられていないからです。お子さんが流行性耳下腺炎に罹ってしまうと5日間、登園・登校ができません。親御さんにとっても社会的負担が多い病気です。他のお子さん、生まれてすぐの赤ちゃんや妊婦さんにうつさないためにも、1歳以上でこれらの感染症に罹ったことがない人は、早めにワクチンを接種しましょう。

接種回数は、2回です。接種時期は、1回目が1歳を過ぎたら早期に、2回目が5歳以上7歳未満です。
当院では、流行性耳下腺炎ワクチン4000円で接種しています。杉並区は、これらのワクチンに対して1人1回のみ一部助成を行っています。対象年齢は、1歳から就学前までです。助成額は4000円で、ちょうど当院の接種費用と同じです。したがって、当院では、対象年齢のお子さんは1回無料で受けることができます。

 

日本脳炎ワクチン

日本脳炎ワクチンの標準接種開始年齢は3歳からですが、日本小児科学会は、日本脳炎に罹患リスクの高い者に対して、生後6ヶ月から接種を推奨しています。詳しくは、次のURLをご覧ください。

https://www.jpeds.or.jp/modules/news/index.php?content_id=197

また、平成7年6月1日から平成19年4月1日までに生まれたお子さんは、20歳になるまで公費で接種できます。

DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風三種混合ワクチン)

現在日本小児科学会は、学童期以降の百日咳の感染予防の目的に、次の通りDPTの接種を勧めています。
vaccine_schedule.pdf (jpeds.or.jp)

費用は、4000円(税込)です。

DT(ジフテリア・破傷風二種混合ワクチン)

このワクチンは、ジフテリア(D)と破傷風(T)を予防するもので、11歳以上13歳未満の期間に公費で受けることができます。

 

子宮頸がん予防ワクチン(サーバリックス、ガーダシル)

厚生労働省の検討会は、一時的に子宮頸がん予防ワクチンの接種の推奨を控えるという意見をまとめました。
つきましては、当分の間、当院でも同ワクチンの接種を原則中止しています。 一方、希望者にはこれまで通り、接種することができますので、ご相談ください。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/pdf/leaflet_h25_6_01.pdf

 

ワクチンの同時接種について

日本小児科学会は、ワクチンの同時接種を推奨しています。
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/saisin_1101182.pdf

同時接種の必要性・安全性については、以下のURLをご覧ください。
http://www.know-vpd.jp/vc/vc_dj_safe.htm

 

子どもの予防接種スケジュール

当院では、お子さんに最適な予防接種のスケジュールを医師が日本小児科学会推奨の予防接種スケジュールに準じて組んでいます。
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf

0歳児の予防接種スケジュールは、こちらも参考になります。
http://www.know-vpd.jp/dl/schedule_age0.pdf

7歳までの予防接種スケジュールは、こちらも参考になります。
http://www.know-vpd.jp/dl/schedule_age7.pdf

 

子どものインフルエンザワクチンは、接種間隔、効果、流行時期からいつ接種すべきか。

13歳未満の子どもは、インフルエンザワクチンを2回接種する必要があります。1回目と2回目はおおよそ2~4週の接種間隔をおきますが、免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましいと添付文書に記載されています。また、効果は接種2週間後から約5ヶ月間持続するといわれています。

いつがベストかという意見は様々ありますが、インフルエンザの流行前に接種を完了させることに異論を唱える人はいません。例年、インフルエンザの患者さんは12月下旬~4月上旬にみられ、流行のピークは1月中旬から2月下旬ですが、11月から流行が見られることもあります。
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/weeklygraph/01flu.html

日本小児科学会は、インフルエンザワクチンの接種時期を「10月11月などに」としています。
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf

1回目を10月初旬、2回目を11月初旬に接種した場合は、抗体が産生され、効果が発揮されるのが遅くとも11月中旬ということになります。この場合、4月中旬まで効果が持続する計算です。したがって、このような早めの接種であっても流行時期をほぼカバーすることができます。

11月になると風邪が流行ってくるため、接種するタイミングを逃すことがよくあります。したがって、10月に1回目の接種を検討し、12月初旬までに2回目を終えるようなスケジュールが良いと思います。1回目が12月となってしまった場合は、年内に2回目を接種し、年明けの本格的な流行に備えるべきでしょう。

また、13歳以上の子どもや大人(保護者)は1回接種ですが、2回接種の子が家族にいる場合、その2回目に一緒に接種(11月前後)するのが良いと思います。  

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